非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

ブログを読めない理由

夜の散歩中に見た月 そらりすの死から半年が過ぎてしまいました。私(夫)はまだ彼女が書いたこのブログを読んでいません。 漠然とした気持ちとしては「怖い」というのが理由なのですが、ちょっと分析的に考えてみました。 私は、そらりすの考えていることや…

九月

おひさしぶりです、そらりす夫です。 前回の投稿のあと、コロナの新規感染者が激増し、どうなることかと思いましたが、皆さまご無事でしょうか。私は、ワクチン接種も問題なく済んで身体だけは普通に日々を過ごしていますが、世の中を見る限り安心するのはま…

コロナ禍の闘病生活

新型コロナが大変なことになっていますね。 そらりすが亡くなったのは5月11日でしたが、なにごともなければ15日に訪問診療でワクチンを接種する予定になっていました。 注射のためにどこかに出向いて行かなければならないとしたらどうしよう、と困っていたの…

アイスクリームとビール

暑いですね。 ウチは、太陽光を遮る屋根も壁も貧弱で、冷房をかけていてもひどく暑いんです。 去年(2020)の初冬、そらりすが在宅酸素療法を始めてほぼ引き籠もり状態になったときから、夏になったらどうなることやらと心配していました。対策としてはエア…

排痰リハビリ

非結核性抗酸菌症の患者さん、または身近に患者さんがおられるという方で、リハビリの排痰法をご存じない方は、千住秀明先生によるこの方法を一度ご検討なさってみてはいかがでしょうか。 病気の治療はクスリと手術だけではありません。身体に外的に刺激を与…

イチゴのガウン

「そらりすさんって、おしゃれね。たいしたものは着てないけど」 そんなことをある人から言われた、と彼女から聞いたことがあります。 「たいしたものじゃなくて悪かったな。でも、その通りか」そらりすは笑っていました。 高級品を買いまくる財力が私たちに…

衣類の整理

そらりすのタンスの底からウサギ模様の日本手拭いが出て来ました。「かまわぬ」のものだとしたら太田美術館のショップで買った可能性が高いのですが、いつのことだったかは思い出せません。もしかして原宿でなく浅草だったかも? ただ、二人で出かけたときに…

抗生剤3

抗生剤を止めていたときのことを、そらりすは書いていたでしょうか? 書いてたとしたら、どんなふうに? (読めばいいんですけど) ぶっちゃけて言ってしまえば、漢方薬を始めたのをきっかけに、処方されたクスリを服むのを勝手に止めてしまったのでした。 …

抗生剤2

写真の器具の正式な名称はわかりません。そらりすが抗生剤の副作用による筋肉痛に見舞われていたころ、立ち上がるのに使っていたものです。 横になった姿勢から立ち上がるという、ふつうの人ならなんでもない動作ができなくて、この器具につかまってやっと上…

抗生剤

医療のド素人なりの私の考えを先に言ってしまうと、抗生剤はとても有用な人類の発明であり、同時に、ヘタな使い方をすると害になってしまうこともある諸刃の剣だと思っています。 非結核性抗酸菌症の場合、抗生剤の上手い使い方とは、病気の初期段階で複数剤…

カエルか鳥か? ちょっとひといき

そらりすのあとを受けて、行き当たりばったりに書いています。ブログの機能も使いこなせてなくて手探り状態なのですが、読んでくださっている皆さま、ありがとうございます。 最後の数ヶ月間、ほぼ一日中をベッドで過ごすしかなかったそらりすには、このブロ…

モルヒネ

「余命1ヶ月の花嫁」といえば泣ける映画として知られているのでしょうが、原作はノンフィクションです。この本では、末期の乳がんと闘う患者が、苦痛をやわらげるためのモルヒネ投与を拒否していました。モルヒネはたしかに苦痛を緩和してくれるが、意識も麻…

お地蔵さんまで

サントリー美術館で伊藤若冲と与謝蕪村の展覧会が開かれたとき、ひさびさに二人で都心に出かけました。夕方、閉館が近い時刻であったため、地下鉄の改札を出たところで、「急ごう」と私はそらりすを急かせました。けれども、少し早足で歩いたら彼女の足は遅…

食べるということ(続き)

コメントをくださった方、ブログを読んでくださっている方にお礼を申し上げます。 そらりすにとっての「食べること」について、思い出したことをもう少し続けます。 栄養が少しでも摂れる食事について研究しようと思って、本を一冊買ったことがあります。本…

食べるということ

茶碗蒸し味の栄養ゼリーが一個残っています。最後の入院中に出されたもので、食べきれないままウチに持って帰って、そのままになってしまいました。 栄養ゼリー、そらりすはあまり好きではありませんでした。コーヒー味のものはなんとか食べるのですが、茶碗…

在宅酸素療法と障害者認定

HOTをもっと早く始めていたら状況はちがっていただろうか。どうしてもそう考えてしまいます。 HOT(Home Oxygen Therapy 在宅酸素療法)で非結核性抗酸菌症が治ることはないにしても、呼吸が少しでも楽になれば食事も苦痛でなくなって、体力を維持することも…

ブログ、しばらく続けます

そらりす夫です。 妻の病気について、少し書いてみようかなと思っています。夫婦として体験して来たことが、おなじ非結核性抗酸菌症の患者の皆さんに、もしかしたら少しはお役に立つかもしれないと考えたからです。 とはいっても、そらりすがこれまでに書い…

最後の日のこと

引き続き夫です。そらりすの最後の状況について少しだけ書きます。 そらりすの直接死因は喀血です。タイトルにある非結核性抗酸菌症によるものです。 かなり大量の喀血でした。 発症したときから血痰はたびたび出ていて、喀血というレベルの少量の出血もとき…

おしらせ

そらりすの夫です。 そらりすは、5月11日、亡くなりました。 短い間でしたが、このブログを読んでいただいた皆様に感謝いたします。 このブログの今後については、ゆっくり考えたいと思います。

3ヶ月ぶりに入浴できました

やっと入浴できました。 3ヶ月ぶりでず。ずっとベッドでシャンプーだけ。 退院してから1度はいって、39度台の熱。その後もはいって38度の熱。 往診の先生と相談して、オプソをあらかじめ飲んでおくことと、酸味を3から4に上げることにしました。 その条件…

往診二度めはばっちり

今日、二度めの往診を受けました。前回の時より体調よく、聞きたかったことも残らず聞けて満足です。 やっぱりメモって大切ですね。 今回のメモはほとんど薬について。 ロキソニンは1日に何回まで飲んでいいか→3回まで オプソは1日何回まで→回数上限なし…

ミックスジュースブレンド講座

お医者さんや看護師さんに、とにかく水分をとるように言われています。暑いことも手伝って、けっこう飲めていたつもりでしたが、まだ足りないと言われてしまいました。 努力してるんだけどなあ。 アクエリアス、ジュース、メイバランス、ペットボトルの紅茶…

「サル学の現在」が2円で読めるよ

サル学の現在 上 (文春文庫) 作者:立花 隆 発売日: 1996/01/10 メディア: 文庫 若いときにこれを読んで大ショックを受けました。私が子供のころから親しんでいた動物番組とあまりにもちがっていたのです。 私の家は両親ともに公務員。とにかく保守的で、教育…

初めての往診

今日、初めて往診を受けました。 四十代くらいの男性の先生と看護師さんと、夕方6時にきてくれました。5時の予約だったけど、前の患者さんの診察でおしたとのことです。 ていねいな問診。検査は体温、血圧、パルスオキシメーター、とここまでは在宅看護と…

アルパチーノ+顔の傷=スカーフェイス

スカーフェイス (字幕版)発売日: 2013/11/26メディア: Prime Video映画「スカーフェイス」を見ました。アル・パチーノがチンピラからのし上がっていく、顔に傷のある男の役を演じます。「スカー」は傷の意味で「スカーフェイス」で顔に傷のある男です。ゴッ…

往診を受けることになりました

病気ブログなのに病気のことをかくのを忘れてました。 あまりよくありません。 前回の診察でCRP悪化、熱も続いています。 病気にいくと疲れるので、診察を往診にしてもらうことにしました。次の火曜日からです。

ゼルキンとルービンシュタイン

エッセイ、読みすすめてます。 対照的な有名ピアニスト、ゼルキンとルービンシュタイン。 出身地はどちらも東欧、年ははなれているとはいえ十才程度、いやでも比較されてしまうこの二人。演奏から練習スタイルから生き方までまったく違います。 ゼルキンはき…

村上春樹の音楽エッセイ見つけたよ

意味がなければスイングはない (文春文庫) 作者:村上春樹 発売日: 2015/11/21 メディア: Kindle版 村上春樹の音楽エッセイを見つけました。ジャズやクラシックについて語り、スタン・ゲッツの章もあります。 第一章を読みました。 シダー·ウォルトンという名…

還暦初のルサンチマン

スタン・ゲッツ :音楽を生きる 作者:マギン,ドナルド・L. 発売日: 2019/08/27 メディア: 単行本 スタン・ゲッツの伝記を見つけてしまいました。 欲しいです。でも電子図書で3520円もします。 紙の本で古本でもたいして値下がりしていません。 そうか、村上…

いい鳥 悪い鳥

まだ若いころ、父と夫と私でテレビを見ていました。ごく普通の動物番組です。カメの子供の一人立ちを、グンカンドリが上から狙う、という。そこに台所からもどった母がテレビを見て叫びます心。「ダメ!グンカンドリはダメ!」驚きましたが、あまりにも父が…