非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

精神科にもいってみた

漢方医もいまひとつ、症状はさして改善せず。食欲ほぼゼロの私に、夫が言いました。

 

「とにかく行ける病院には全部行こう。おまえはネガティブなところがあるし、精神科とか行ってみたらどうだ?」

 

そうかなあ、と思ってパート先の人たちにちょっと言ってみたら、

「そらりすさんは精神科に行く必要はぜーんぜんない!」

と断言されてしまいました。

 

これって、喜ぶべきなんだよね、と思いながら、なんだか複雑な気分。精神科に行く必要がぜーんぜんない現代人ってどうよ…って思ってしまうのは、海外ドラマの観すぎかもしれない。

 

結局、精神科には行きました。

 

ネットで見つけたその病院は、某私鉄沿線の小劇場で有名な街にあります。駅前から角をふたつ曲がったところの雑居ビルの三階。建物はいかにもこの街らしい感じで、スズキコージのデザインかな?と思わせるような造りです。

 

待合室を見渡すと、おとなしそうなサラリーマン風の若い男性が一人、ソファの隅で足をそろえて座っています。壁には先生が撮ったらしいアンコールワットの写真が飾られています。ひと昔前の「精神科ってコワイ」という印象はまったくありません。

 

診察前に、問診票の記入をします。主訴は、食欲不振、と。それからチェックシートに記入。うつ病の傾向とか、これでわかるのかな?

 

診察室では、ガタイのいい男性の先生が待っていました。私が病歴を話すと、先生は穏やかに聞いてくれました。チェックシートの結果は「ほぼ異常なし」

 

神経症的な傾向はほんの少しありますね。精神科の薬はどれでもある程度食欲をあげる効果があります。今回はを最低量出しておきましょう。」

 

そりゃあ、治らない病気を何年もひきずっていれば、ちょっと神経症くらいにはなるかもな。

 

結論を言うと、精神科の薬はまったく効きませんでした。先生は最低量を出してくれたので、もっと量を増やせば効いたのかもしれませんが…まあ、精神科的な問題がさしてなかったことがわかったから、もういいかな、という感じ。

 

食欲がもどらない私を見て、夫は「そうか…」別に精神に問題があってほしかったわけではないでしょうけど、考えつくネタが切れてしまった感じ。スマナイね。私の病気はあなたにストレスを与えているよね。

 

パート仲間の言っていたことは、正しかった。なんか怖いくらいに正しい。