非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

副作用を早く発見したい

慢性病になると、同じ薬を長く飲むことになります。問題なければそれでOKですが、副作用が出てくることがあります。

 

私は、エサンプトールとリファブチンいう抗生物質視覚障害の副作用を二度経験しましたが、薬を飲み始めてすぐに症状が出たわけではありませんでした。どちらも、だいたい半年後くらいに出ましたね。

 

しばらくは問題なく飲めるものだから「この薬は大丈夫」と油断してしまったり、中高年だと視覚障害が出はじめても「老眼が進んだかな」くらいに思ってしまったり…これはまずいです。発見が遅れてしまう。

 

私の場合、幸い視力はもどりましたが、もどらないケースもあるそうです。できれば早期発見したい。

 

眼科医にいって診てもらえばいい。これは正論ですが、使えないこともあります。私は近所の眼科医に「副作用かもしれないのですが」といって診察をうけましたが、自信たっぷりに「異常ナシ」と言われた経験があります。

 

医者が副作用を見逃すこともあるってことをアタマの隅に置いておいたほうがいいと思います。どうもお医者さんは、もともと副作用についての関心が薄いようで…これは、患者の側で自衛策を考えるしかありません。

 

自衛策としては、医者に行ってもおかしいと思ったら、その「おかしい」という自分の感覚を信じることです。そうすれば、別の病院にさっさと行ける。

 

自分の感覚を信じるって意外と難しいですけどね。病気が長いと気が弱くなります。周りに負担をかけている、自分は役立たずだ、ダメな人間だ…となりやすいから、自分の感覚を信じるのはけっこう難しい。

 

気が弱っていて、どうしても自分の感覚に自信がもてない人には、情報収集がおすすめ。幸い、今はネットというものがあります。自分で怪しいなと思う薬について調べましょう。情報で武装!です。

 

それから、医療関係者ではないフツーの人の素朴な感想が副作用の初期症状を言い当てていることがあります。私の場合、パート仲間の

「そらりすさんの顔の色、へんだよね、なんか茶色いよね。」

という言葉でした。これが、その三カ月後にはっきり出た副作用の初期症状だったのです。

 

そのときは副作用とつなげて考えることができませんでした。でも、今の私ならこういう言葉を重く受け止めると思います。

 

結核性抗酸菌症は決め手になる薬がほとんどありません。効果がはっきりしているのは、クラリスロマイシンだけ。でも、クラリスだけ飲んでると、すぐに耐性菌が出てしまいます。

 

ほかの抗生剤を併用しなければなりません。非結核性抗酸菌は、結核菌と同じ抗酸菌グループの菌なので、「たぶん、結核の薬でも効くだろう」という感じで結核用の抗生剤が処方されます。この抗生剤、結核にはしっかり効くけど、非結核性抗酸菌症にはあまり効かない。

 

あまり効かないくせに副作用は強いという困りもの…でも、ほかに治療法がないのでしかたがない。注意しとかないと。