肝心のストレプトマイシンの治療は?
エサンプトールの副作用で頭がいっぱいだった私でしたが、肝心のストレプトマイシンの治療はどうだったかというと?
入院から二週間たっての検査では、効いているとも、効いていないともいえないとのことでした。先生が言うには、「相性は悪くない」そうです。副作用の難聴も出ていない。
そんなに早くは効かないのかな。一日おきのストレプトマイシンの筋肉注射、けっこう痛いです。同じような場所に筋肉注射をすると筋肉が固くなるので、右肩と左肩と交互に注射します。
注射の後は、看護師さんが筋肉をもんでくれます。年かさの看護師さんほど熱心にもんでくれました。筋肉が固くなってしまったケースを経験しているのかもしれません。
私の細すぎる腕をワッシとつかんでしっかりもんでくれる、そのたくましさ。ありがとう、あなた方のおかげで患者の私はなんとか生きていける。
みんなして私みたいな状態になったら、人類はもう滅亡するしかありません。もっとも、食料危機はさけられるかも…あんまり食べないから。
ひと月の入院期間でストレプトマイシンの効果は感じられませんでした。退院後、パートで働きながら、週に二回注射をうつ生活を半年つづけましたが、結論から言うと、あまり効かなかった気がします。治療しなければもっと病気が進行したのかもしれませんが。
ときどき、ストレプトマイシンの治療をもっと早い時期にやったらどうだったのかな?と思うことがあります。
私の場合、発病のときから経過観察という選択肢なしで治療スタートでしたが、そのときすぐにストレプトマイシンを注射していたらどうだったんだろう。
発病時の体重が37キロ、入院時の体重が32キロ。5キロの体重差って普通の人からすればそれほどではないかもしれませんが、痩せすぎのから人間には大きな数値です。だって、元の体重から一割以上減ってるわけだから。
発病から数年たって、病気が進行し、体重が減ってから、その少ない体重にあわせた注射液の量で治療する…それよりは、まだもう少し体重があった発病時にストレプトマイシンで菌をガツンとたたいたほうがよかったんじゃないか。
シロウト考えですが。ストレプトマイシンには難聴という有名な副作用がありますから、医師はこんなリスクの高い治療法は勧めないでしょう。
慎重な治療をしてもらってありがたい、と思うべきなのかもしれない。ただ、慎重な治療が功を奏さないままだらだら続き、患者の体力や体重、気力が落ちていく…これもリスクには違いありません。
これは患者のボヤキ…ストレプトマイシンがあまり効かなかった患者のボヤキではありますが。