非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

リファンピシンがクラリスロマイシンの効果をじゃまをする

 さっそく読んでみました。わかるところから、ぼちぼち書いていきます。

感染と抗菌薬 Vol.21 No.1 2018: 特集:診療科別 プロが示す『抗菌薬適正使用』の理論と実践

感染と抗菌薬 Vol.21 No.1 2018: 特集:診療科別 プロが示す『抗菌薬適正使用』の理論と実践

 

リファンピシンによるクラリスロマイシンの不活性化にどう対処するか?

というテーマの章。

結核性抗酸菌症に確実に効果のある薬はクラリスロマイシンしかありません。このクラリスロマイシンの効果を、耐性菌対策として処方されるリファンピシンがじゃまをする、という話です。それが、この病気の治りにくさのひとつの原因ではないかという解釈のもとに、対策も書いてありました。

 

対策その1

リファンピシンよりクラリスをじゃますることの少ないリファブチンという薬に代えるという手がひとつ。(ただ、リファブチンには、目のぶどう膜炎という副作用があるので注意が必要です。)

 

対策その2

クラリスロマイシンとエタンプトールの2剤で治療する。リファンピシンは使わない。非結核性抗酸菌症の標準治療では、3剤使用が基本なので、これは新しい提案になります。

 

希望がもてる提案かもしれません。ただ、私についてだけ言うと、なんというかもう手遅れっていうか…

 

1年ちょっと前、今の主治医は清瀬の病院の有名な先生に紹介状を書いてくれました。その先生の診察と指導のもとに、アミカシンの点滴入院し、喀痰を精密に検査しました。

 

その結果、リファンピシンをリファブチンという薬に代えることになりました。先生からは単に「似た系統のくすり」という説明でした。

 

リファンピシンの困った働きについては、私は以前からネットの情報で知ってはいましたが、飲むしかないと思っていましたから、リファブチンという新しい薬の処方には期待したんですけど…私は半年で目のぶどう膜炎という副作用を出してしまいました。

 

だから、私はもうリファブチンは使えない。この雑誌には、副作用予防のために「用量調整が必要」と書いてありますけど、この薬とても大きなカプセルなんですよ。それを1日2カプセル。いやな予感はちらっとしてたんだ…もし、1カプセルの処方だったら、でなければ1.5カプセルという飲み方が可能だったら、副作用はでなくてすんだかもな、と思うときがあります。

 

対策その2の「クラリスロマイシンとエタンプトールの2剤で治療する」も私には使えません。エタンプトールで副作用を出しているから。

 

読んでて気がめいるかもしれませんが、これは私のケース。

 

みなさんにはまだ可能性のある治療法です。どちらも目の副作用が鬼門です。そこさえクリアできれば、症状が改善するかもしれません。