非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

肺のふくらみのセンサーというものがある

今日は診察日でした。検査の結果はこんな感じ。

 

  • CRP 4.03→4.32 少し悪化
  • 血沈 20→15 改善(血沈は15以下が正常値なので、今回ぎりぎり正常値です)
  • 白血球数 108→128 少し悪化
  • レントゲン 変わらず
  • パルスオキシメーターの値 96→98 改善

 

横這いというところでしょうか。血沈だけが人並みになってうれしい。血沈はCRPよりも長期の炎症マーカーだそうで、いい方向にいっていると解釈しようかな、と思います。

 

とはいえ、息切れは相変わらずなのに、なぜパルスオキシメーターの酸素量が改善するんだろう。先生に、「私は息が吸えてないんじゃなくて、吐けてないんじゃないでしょうか。」という疑問をぶつけてみましたが…

 

先生の診断のポイントはちょっと違うものでした。

  • 酸素量のセンサーと肺のふくらみのセンサーと、脳にメッセージを送るふたつのセンサーがある。
  • 私の場合、左肺がほぼ機能していない状態にあることで、肺のふくらみのセンサーが強く働いているのではないか。

センサーが反応して、脳に「もっと息を吸え!」というメッセージが送られると、患者は息切れを感じます。脳をなだめる薬を使えば、息苦しさが和らぐ可能性があります。その薬の代表的なものがモルヒネで、前回の診察のとき、先生はモルヒネを使う方法もあると教えてくれました。

 

ところが、モルヒネは酸素が足りていないとき、つまり酸素量のセンサーが強く働いているときには効くのですが、肺のふくらみのセンサーが強く働いているときには効かないのだそうです。

 

ということは、酸素量が98もある私の場合、モルヒネは効かないかもしれません。

 

この場合、どうするんだろう。先生はとても遠慮がちに

「精神科で出すようなお薬を飲むという方法もあるんですよ」

と言いました。

 

そうか…肺のふくらみが弱いというメッセージを脳がスルーしてくれればいいんだから、そんな方法もあるわけか…

 

今回は、その薬は出してもらいませんでしたが、この苦しさがつづくようなら、ちょっと考えたほうがいいのかもしれません。

 

「精神科で出すお薬」ということで私が抵抗感をもつのではないかと、先生は気づかってくださったようです。私は特に抵抗は感じませんでした。この病気が治らなくて、「行ける医者はとにかく行け」ということで、精神科に行ったこともあるし、周りになぜかうつ病の人が多いので。