湿気の多い天気に「コレラの時代の愛」を読了
湿気の多すぎる天気にまいっています。
今日は一日家にいて、すこし前から読んでいたガルシア・マルケスの「コレラの時代の愛」を読了。
同じ女性を51年も思いつづける男性フロレンティーノと、思われる女性フェミニーナの物語です。女性の夫が亡くなると、男性は変わらぬ愛を告白しますが、そのときすでに二人は70代。
もうジイサマだろ。ここまで変わらないってどうなのかな…ってこともありますが、「51年も思いつづける」という本の紹介文から、主人公の男は結婚も恋愛も積極的にしないままで生きてきたんだろう、と思った私は、やっぱり淡泊なニホンジン。ラテン系をナメていました。
この主人公、50年のあいだになんと600何人もの女性と関係をもつんですよ。あっちの未亡人、こっちの未亡人、あっちのゆきずり、こっちのゆきずり。
いや、未亡人なら問題ない。ゆきずりもOK。大人ならね。
この男はさらに親戚の14歳の女の子に手をつけ、女中を手籠めにしてはらませて金で解決し、そうやって、そうやりつづけて、はじめの女を思いつづけた50年って、なんだろ、いったい…?
フィクションだし、マルケスのマジックリアリズムだし、いろいろ差し引いて読むにしても、私は途中でかなりひいてしまいました。
私はマルケスにからかわれているのだろうか?
かなりひきながらも面白く読めてしまうわけだし。
私はそれほどモラルにしばられて小説を読むほうではないつもりでしたが、そうでもなかったんでしょうか。
なんにしても、ラテン系をナメていたようで、ちょっとげっそりしています。次の一冊は英米文学にしようっと。