非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

レモングラスで子供時代のような眠りを

 

アロマテラピー精油事典

アロマテラピー精油事典

  • 作者:バーグ 文子
  • 発売日: 2016/07/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

まだ直しが終わらないので、ただブログを書きます。

 

 

昨日は診察日でした。久しぶりの病院です。 検査が多いとわかっていました。いつもより尿検査が多い いつもhsはふらつくので食事を普通にとって出かける私でしたが、今回はそれが裏目に出ることになります。

 

タクシーで気分が悪くなりました。

病院につくと、いつものように夫が病院の車椅子をとりに行きます。それにのって、酸素を膝に抱えてさあ出発。

 

受付をして、まずは検査へ。 血液検査、尿検査、レントゲンの順番でいくつもりが、レントゲンが先に。

 

最難関は尿検査。トイレだから車椅子が入れないし、夫も中まで付き添えないし。

 

車椅子が中に入れないと カニューラはつけたままでいられないので、トイレの入口でさっとカニューラを外すしかない。後は苦しくなっていくのを我慢するしかありません。

 

トイレにしゃがんで尿を取るところまでできいきました。苦しくなってきた、どうしたらいい?

 

ナースコールしかない。看護師さんはすぐ来てくれました。ただ、呼吸器科じゃない看護師さんは呑気です。息切れはさらにひどくなりました。

 

診察へ。待ち時間30分。この先生にしてはいい方。

 

先生はいつもどおり、検査はCRP、レントゲンともに改善しています。アルブミンと呼ばれるたんぱくを示すマーカーも改善していて、これは栄養状態が改善しているということです。

 

夫はそう言われても納得いかず、

「よくなっているという実感は、安静にベッドに横になっているときだけですよ。妻はよくはうなされています。言葉が溢れて興奮して眠れません。やっと眠ったっと思ったら、うなされて私の名を呼びます。どう見てももおかしいとしか思えません。」

 

モルヒネ眠剤がやはり必要ですね。今までの処方よりモルヒネを増やしましょう。」

 

納得するというか、せざるをえない、というか。

 

支払いを、初めて障害者手帳を作って行いました。

 

帰宅。

アパートの玄関先に座りこんで、異常な息の苦しさを味わいます。

 

酸素を夫が切り替えてくれました。こういうの、夫にやってもらっているのです。

 

苦しみを繰り返しながら、一応眠って過ごしましたが、夜中にうなされました。

 

夢の中で夫を呼びました。

 

目覚めているときは、自分の状態を夫にわかってもらいたくて、いろいろ話していました。とはいえ、我ながら真っ当な理屈とはとてもいえない内容で、夫は当惑するばかりです。図解までしようとして、夫にさえぎられました。

 

夫はすっかりひいています。無理もありません。

 

それでも理解してほしいから、夢の中で夫を呼びました。

 

夫は心配しています。でも、理解はしていない。

 

息切れはひどく、私は夫に手を握ってもらいました。この世に繋ぎ止めてもらいたかったからです。この世の、まともな理屈が通る世界に。

 

夫は熱を計ろうと言いました。37.9度でした。 

アセトアミノフェンモルヒネを飲むと、落ち着いてきました。

 

モルヒネのフワッとする効果のおかげで、夫と普通に話すことできます。たいへんなストレスが夫にかかっているはずです。オレはわからないよ、理解できないよ。

 

モルヒネのおかげで心おだやかになりました。しばらくrして、トイレに行きたくなりました。ところが行けません。立ち上がれないのです。

 

これは、モルヒネの効きすぎではなかろうか。

 

ふと思いつきました。香りの強いものをかいだらいいかも。

 

レモングラスがいい。アロマオイルで家にある。以前、カフェインが息切れが少し軽くすることを経験してから、アロマに関心をもち、レモングラスも買ってあるのです。

 

立ち上がれない私は、夫に頼んでレモングラスのオイルを持ってきてもらいました。レモングラスティッシュに含ませて、鼻に近づけてみました。

 

少したつと効いてくる。落ち着いてくる。夫も安心した様子です。

 

「アロマは効くと思ってたの。ありがと。」

 

そう言ってしばらく夫の様子を見てから、モルヒネレモングラスについて説明しました。

 

モルヒネは脳を活性化して気分を穏やかにする働きがあります。

 

レモングラスは同じく脳を活性化しますが、こちらは興奮させる働きがあります。

 

つまりモルヒネはダウナー系、レモングラスはアッパー系

ということです。

 

だから、モルヒネでダウナー系に傾いた脳のバランスを戻してあげるために、アッパー系のレモングラスを使ったというわけ。

 

この説明には夫も納得してくれました。

 

このあと、私は実にスヤスと眠りました。まるで子供時代のような眠りを。