レモングラスで子供時代のような眠りを
まだ直しが終わらないので、ただブログを書きます。
昨日は診察日でした。久しぶりの病院です。 検査が多いとわかっていました。いつもより尿検査が多い いつもhsはふらつくので食事を普通にとって出かける私でしたが、今回はそれが裏目に出ることになります。
タクシーで気分が悪くなりました。
病院につくと、いつものように夫が病院の車椅子をとりに行きます。それにのって、酸素を膝に抱えてさあ出発。
受付をして、まずは検査へ。 血液検査、尿検査、レントゲンの順番でいくつもりが、レントゲンが先に。
最難関は尿検査。トイレだから車椅子が入れないし、夫も中まで付き添えないし。
車椅子が中に入れないと カニューラはつけたままでいられないので、トイレの入口でさっとカニューラを外すしかない。後は苦しくなっていくのを我慢するしかありません。
トイレにしゃがんで尿を取るところまでできいきました。苦しくなってきた、どうしたらいい?
ナースコールしかない。看護師さんはすぐ来てくれました。ただ、呼吸器科じゃない看護師さんは呑気です。息切れはさらにひどくなりました。
診察へ。待ち時間30分。この先生にしてはいい方。
先生はいつもどおり、検査はCRP、レントゲンともに改善しています。アルブミンと呼ばれるたんぱくを示すマーカーも改善していて、これは栄養状態が改善しているということです。
夫はそう言われても納得いかず、
「よくなっているという実感は、安静にベッドに横になっているときだけですよ。妻はよくはうなされています。言葉が溢れて興奮して眠れません。やっと眠ったっと思ったら、うなされて私の名を呼びます。どう見てももおかしいとしか思えません。」
「モルヒネか眠剤がやはり必要ですね。今までの処方よりモルヒネを増やしましょう。」
納得するというか、せざるをえない、というか。
支払いを、初めて障害者手帳を作って行いました。
帰宅。
アパートの玄関先に座りこんで、異常な息の苦しさを味わいます。
酸素を夫が切り替えてくれました。こういうの、夫にやってもらっているのです。
苦しみを繰り返しながら、一応眠って過ごしましたが、夜中にうなされました。
夢の中で夫を呼びました。
目覚めているときは、自分の状態を夫にわかってもらいたくて、いろいろ話していました。とはいえ、我ながら真っ当な理屈とはとてもいえない内容で、夫は当惑するばかりです。図解までしようとして、夫にさえぎられました。
夫はすっかりひいています。無理もありません。
それでも理解してほしいから、夢の中で夫を呼びました。
夫は心配しています。でも、理解はしていない。
息切れはひどく、私は夫に手を握ってもらいました。この世に繋ぎ止めてもらいたかったからです。この世の、まともな理屈が通る世界に。
夫は熱を計ろうと言いました。37.9度でした。
モルヒネのフワッとする効果のおかげで、夫と普通に話すことできます。たいへんなストレスが夫にかかっているはずです。オレはわからないよ、理解できないよ。
モルヒネのおかげで心おだやかになりました。しばらくrして、トイレに行きたくなりました。ところが行けません。立ち上がれないのです。
これは、モルヒネの効きすぎではなかろうか。
ふと思いつきました。香りの強いものをかいだらいいかも。
レモングラスがいい。アロマオイルで家にある。以前、カフェインが息切れが少し軽くすることを経験してから、アロマに関心をもち、レモングラスも買ってあるのです。
立ち上がれない私は、夫に頼んでレモングラスのオイルを持ってきてもらいました。レモングラスをティッシュに含ませて、鼻に近づけてみました。
少したつと効いてくる。落ち着いてくる。夫も安心した様子です。
「アロマは効くと思ってたの。ありがと。」
そう言ってしばらく夫の様子を見てから、モルヒネとレモングラスについて説明しました。
モルヒネは脳を活性化して気分を穏やかにする働きがあります。
レモングラスは同じく脳を活性化しますが、こちらは興奮させる働きがあります。
ということです。
だから、モルヒネでダウナー系に傾いた脳のバランスを戻してあげるために、アッパー系のレモングラスを使ったというわけ。
この説明には夫も納得してくれました。
このあと、私は実にスヤスと眠りました。まるで子供時代のような眠りを。