アルパチーノ+顔の傷=スカーフェイス
アル・パチーノがチンピラからのし上がっていく、顔に傷のある男の役を演じます。「スカー」は傷の意味で「スカーフェイス」で顔に傷のある男です。
ゴッドファーザー2のマイケル・コルレオーネを知っているなら、驚きの変身です。マイケルがインテリ臭を残したボスだったのに対して、今回のチンピラぶりの下品なこと!
屋台のハンバーガー屋のバイトから身を起こした彼は、ヤクザとして何を着ればいいのかすらわからない。
すかさず仲間の真似をします。クリーム色の薄手の背広にダークレッドのシャツ。いちおうシャツは色違い、でも「真似したな」なんておそろしくてとても言えない気配…
この迫力、顔の傷のせいだけじゃないと思うな。
シャツは開襟シャツではありません。つまり背広の襟から外に出るよう仕立てられていない普通のシャツ。
こういうシャツを背広の外に出すと、とてもお下品に。
襟元は何もなかったのが、やがて細身のゴールドのネックレス 、ここまでは仲間の真似。
次の大ぶりのネックレスからはもうオリジナル。
やがて真似された仲間のほうがネックレスを真似してくるという展開に。
スカーフェイスに惚れられる女をミシェル・ファイファーが演じています。
ミシェル・ファイファーは映画「恋のゆくえ」で、酒場のピアノに寝そべって歌うシーンが有名です。ミスチルが「ミシェルファイファーのくちびるが好き」と歌ったあの映画。
金髪のストレートボブ、人魚のようなボディライン。この女が火種となって物語が展開していきます。
後半のアクションも鬼気迫る迫力。おすすめです。
恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ [Blu-ray]
- 発売日: 2020/08/05
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