非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

排痰リハビリ

結核性抗酸菌症の患者さん、または身近に患者さんがおられるという方で、リハビリの排痰法をご存じない方は、千住秀明先生によるこの方法を一度ご検討なさってみてはいかがでしょうか。

 

 

病気の治療はクスリと手術だけではありません。身体に外的に刺激を与えることは、病気の種類にもよるのでしょうが実はとても有効な手段であるはずです。にもかかわらず、これが軽視されているのは残念、という以上に大きな問題だと思います。

 

「もっと早く知りたかった」という意味の言葉をこのブログで何度も発して来ましたが、排痰法はその最たるもので、悔しい限りです。

そらりすは、これを自力でネットで見つけました。病院からの紹介などは一切ありません。

そして、もうひとつ残念なのは、この方法が、専門家の指導を受けないと習得がむずかしいということです。YouTubeを見てやってみても、効果が得られるところまではなかなか行き着けないようです。動画に登場する患者さんも、「半年かかった」と言っています。

 

加えてそらりすと私の場合、不運だったのは、コロナ禍でこのリハビリの外来受付がストップしていたことです。

「しょうがない。一年もすりゃ行けるようになるかな。電車じゃ無理だから、オレが休みとってレンタカーで送って行けばいいか」

などと話していましたが、コロナはまだまだ終息には遠く、それよりも早くそらりすの身体は限界を迎えてしまいました。

YouTubeの動画を初めて見たときは、「これならなんとかなるかもしれない」と期待したのですが。

そらりすは、自分なりに工夫してチャレンジしていたようですが、どうしても咳が出てしまって大変だったみたいです。私も、自分が病気ではないので、痰が溜まっている苦しさがそもそも理解できていなくて、痰を出すということになるとまったく「???」なので、手伝ってやれないのがもどかしかったです。

 

去年(2020)初冬、在宅看護となってから、そらりすは週一回のリハビリを行っていました。特に排痰を目的としたものではありませんが、以前、入院中に受けていたリハビリとはちがって、一対一で個人に合ったメニューを用意してもらえるのがよかったです。最後のころは自分で動くことはやめて、マッサージを受けるだけになっていましたが、「気持ちがいいよ」と彼女は言っていました。

 

結核性抗酸菌症の治療に於いてリハビリがほとんど無視されているのは、医師ではなく理学療法士マターであること、理学療法士のなかでも排痰の知識を持っている人が少ないことが原因でしょう。しかし、世の中が変わるのを待っていてもしょうがありません。早めに患者側からアクションを起こすしかないと思います。