非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

抗生剤3

抗生剤を止めていたときのことを、そらりすは書いていたでしょうか? 書いてたとしたら、どんなふうに? (読めばいいんですけど)

 

ぶっちゃけて言ってしまえば、漢方薬を始めたのをきっかけに、処方されたクスリを服むのを勝手に止めてしまったのでした。

一昨年(2019)だったか、春だったと記憶しているのですが、処方された抗生剤が効いている実感はありませんでした。むしろ、食欲不振と体力減退の要因にしかなってないように思えました。

かといって、漢方薬が効くという保証があるわけでもありません。藁にもすがる、という思いです。

漢方の薬剤師が抗生剤に否定的だったことにも背中を押されました。

ただ、薬剤師には処方箋を書いたり服用しているクスリを止めさせたりする権限はなく、決断したのはあくまでもそらりすと私であることは断っておく必要があります。

またまた「今さら」の話ですが、「漢方を試したい。抗生剤は止めたい」と正直に話したら、ドクターはなんと言ったでしょうか? 案外あっさりOKしてくれたかもしれません。

要するにこういうのはドクターの性格の問題じゃないかという気もします。自分のやり方に固執するタイプだったら、有無を言わさず否定されたでしょう。ドクターが自信を持っているとかいないとかいうことではありません。非結核性抗酸菌症の治療方法には今のところ決め手となるものはなく、患者の状態によっても対応が変わるはずですから、なにが正しいかわからないのが現状だと思うのです。

 

理想を言えば、ドクターと漢方薬剤師、そしてリハビリの専門家が集まって、数ある治療方法の選択肢から・・・

 必ずやらなければならないこと

 やってもやらなくてもいいこと

 やってはいけないこと

をそれぞれ挙げてもらい、これらを整理して、個々の患者に合ったメニューを組んでもらえるようになればいいんです。そして、病状の変化に応じてやり方を調整する。

 

しかし、私たちは漢方のことをドクターに隠し通すことになってしまいました。通院のたびにもらう処方箋は無視です。

結果、解熱剤は必要なのにアセトアミノフェンは入手できなくなるので、市販薬に頼りました。間の悪いことに、コロナ禍でアセトアミノフェンが品薄で、私はしばしばドラッグストアをハシゴしてタイレノールなどを買い集めなければなりませんでした。そらりす自身も、通販でタイ製を取り寄せたりしていました。

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まあ、処方箋通りにクスリは出してもらって抗生剤だけ服まないようにするという方法もあったわけで、その代金はムダになったとしても、市販薬は保険適用でないから、懐具合にたいして影響はなかったのかもしないのですが。

それ以上に気になるのは、抗生剤を止めていたことが果たしてそらりすの病状を悪化させたのかどうかということです。去年(2020)秋、高熱を出して緊急入院したとき、そらりすはドクターに告白したのかどうか? 彼女に尋ねてなかったことに今気がつきました。

抗生剤を止めたのが誤りだったとしたら、そらりすと私は大バカです。今のところは、もやもやしてはいますが、これに関しては、すごく悔やんだりしているわけでもありません。

 

漢方薬については、初めのうちは効いていたような気がします。気のせいかもしれません。しかし、このパターンは、抗生剤の種類を変えたときもおなじなのです。

 

抗生剤は、ここというときに集中的に使えばとても有効で頼りになる味方です。

しかし、効果が見られないならさっさと止めたほうがいい。

そして、これといって手の打ちようがないときは、漢方や排痰リハビリなどで体力の維持・回復、苦痛の緩和を図る。

 

結核性抗酸菌症という捉えどころのない病気の場合、とりわけ多面的で柔軟な対応が必要で、そのためにも従来の枠組みを超えたシステムが求められると思います。ドクターに隠れてこっそり漢方薬局に通うとか、そんな不倫みたいな後ろめたさを患者が感じなくてすむ日が早く来ることを望みます。