車の色が気になって
「グリーンブック」には格別に印象的な車が出てきます。
車種はキャデラックのリムジン。抑えめのフィンテールです。
とにかく色がすばらしい。ピーコックグリーンというんでしょうか。孔雀色とはいえ南国の華やかさとはちがう憂うつさを感じさせる美しい色あいです。
この車、同じものが2台出てきます。南部ツアーは運転手、ピアニスト、演奏家二人と合計四人で行くので、1台に二人ずつ乗るのです。
リムジンだから、1台でいくらでも乗れると思うけれども。
ピーコックグリーンのリムジン、南部の街に似合いそうに思えますが、どうなのかな。
こんな底から目立つ車、似合うところなんてあるのかな。
二人は通りかかった雑貨屋で気まぐれに原石のターコイズを手に入れます。
このターコイズのグリーンは車の色とよく似ています。孔雀じゃなくてターコイズの色だったんですね。幸運の象徴ターコイズのおかげで、物語はやがてハッピーエンドに。
全体に抑えめの笑いをはずさないこのセンス、すばらしいなと思ったら、監督は「メリーに首ったけ」の監督でした。
それならはずしっこないなあ。
つきあってしばらくたったら「メリーに首ったけ」
もっとしばらくしたら「グリーンブック」でデートはいかがでしょうか。
大人のカップルにおすすめです。