非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

これがホントの「泣きっ面にハチ」ってやつ?

湿度が高いのがつらいのか、台風が次々生まれてるせいなのか、たいへん息切れがひどいです。咳もひどいし、やっと生きてる感じ。

 

それなのに、台所にはいったら、電灯の笠の上をなにかが飛んでいる。ハチだ!

 

このあいだから、これで三度目。一度目は夫に退治してもらいました。二度目は死にかけた動きの弱いヤツだったので、わたしが処分できました。

 

でも、今回はなんか元気そうなヤツ。飛んでるよ、ぶんぶんと。

 

夫は今いないし、どうしたらいいんだよ、このヘロヘロな体調で。とりあえず、台所からそーっと撤退し、間の戸を閉めて、こちらにはいってこないようにしましたが。

 

ネットでハチについて調べました。ハチ退治の業者のサイトを見ましたが、スズメバチにしてはサイズが小さいし、見た目も違います。アシナガバチの一種かもと思いましたが、それにしては、腹のあたりに縞模様がなかったような…ハチじゃないのかな?ぶんぶんいってたけど。

 

ああ、台所から、ハチがなにかにぶつかっているような、でなければ威嚇するような「カチ、カチ」という音がします。

 

どうしよう、このままじゃ、洗い物さえできない。夫が帰ってくるまで待っている手もあるけど、自分でなんとかできないかな。

 

ハチ退治のサイトには、家に紛れ込んだハチを追い出すテクニックとして、「光を利用する」というのがありました。ハチは明るいところが好きなので、家の中を暗くして、窓やドアをあければ、ハチは出ていってくれると書いてあります。これって、昔読んだ動物の行動学者の日高敏隆の本にも書いてあった気がします。

 

これをやってみるか。あ、まず今着てる服を着替えなきゃ。黒いカットソーだから。ハチは黒いものに攻撃をしかけるというのは知っていたので、まず着替えます。

 

勇気を出して台所の戸をあけると、やっぱりいる!流し台の上の照明に体当たりしています。これが「カチ、カチ」って聞こえたんですね。

 

流し台の上の照明はたしかにこの部屋の中では今いちばん明るいので、サイトに書いてあることはあたっていました。この流しの照明は今消そうとするとハチを刺激して刺されそうだから、刺激しないようにそーっと他の照明を消していきます。

 

よし、これであとはドアを開ければ、たぶん外のほうが明るいはずだからハチはそっちに向かうと思ったら、すーっとハチは台所の窓に向かい、ガラスにはりつきました。

 

そうか、窓からも外光がはいってきてるんだよね…この窓を開ければいいんだけど、鍵の位置のすぐ近くにハチがとまっているので、手を伸ばす勇気がありません。

 

ドアをあければいいんだけど、ここで、日高敏隆の本に書いてあったことをもうひとつ思い出しました。

 

家に迷い込んでガラス窓に体当たりしている蝶は、なぜ自分がはいってきた入り口にもどって出られないのか。それは、今体当たりしてるガラス窓が蝶にとってそれが明るいほうへの最短距離だから。蝶には人間がつくったガラスというものが理解できないので、そのガラス窓をくぐり抜けるということが絶対できないということも理解できない。

 

だいたいこんな意味だったと思います。

 

こりゃあ、このハチも台所のガラス窓という最短距離を発見したからにはここからは動いてくれないだろう。困ったな。でも、どういうわけか、ハチはみょうに落ち着いた様子で窓にはりついています。

 

静止している姿を見ると、あれ?そんなに大きくありません。方針変更。私は勇気を奮い起こしてハエたたきを手にとりました。

 

そして、バシッ。やったよ。でも一発でお陀仏してくれない。何度も、ひっぱたいてしまった…別に殺したいわけではなかったんだよ。

 

これだけのことでもうへとへとに疲れてしまいました。体重減ったかもしれません。これがホントの「泣きっ面にハチ」ってやつ?