非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

エサンプトールの副作用、回復しないまま入院生活

入院前に発覚したエサンプトールの副作用、視力障害は回復しないままに、入院生活がはじまったのが2016年正月のこと。

 

病室の照明はやわらかく、窓にはブラインド。看護師さんが上手に明るさを調整してくれます。ベッドのまわりにはうすいピンクのカーテンの仕切り。この環境では、私の視力障害はそれほど大したこともないように思える。

 

でも病室を出て、地下にあるコンビニにいってみたら、もう視界が違っていました。コンビニの照明はとても明るく、はなれた場所からもこうこうと輝いて見えます。とてもまぶしい。明るい照明の下で、白いものと青いものが、白い煙をあげて燃えているように見える。

 

商品やポップに青いものがこんなに多かったなんて…日本人は青が好きだと聞いたことがありますが、そのせいなんだろうか。青は後退色のはずなのに、やたらと手前に見えます。白はますます輝き、他の色は元気のない色に見える。

 

商品棚にあるチョコビスケットのパッケージを手に取って、じっと眺めました。この商品は買ったことがあるから、どんな色だったか憶えています。こんなくすんだ赤じゃなく、もっと明るい赤だったよね…視界の真ん中には白いもやが見えて、パッケージの小さい文字はほとんど読めない。

 

これは、もう治らないのだろうか。

 

この病院の眼科でかなり詳細な視力検査をしてもらいました。Cの形をした図形のどちらに口があいているかを調べるおなじみの視力検査、真っ暗な部屋で目をならしてから赤と青の光のボタンを押す検査、眼圧の検査、色覚の検査まで。

 

眼科の先生の診断では、やはりエサンプトールの副作用でした。早めに薬をやめられているから治る可能性はあるけれど、断言はできないということ。ああ、そうなのか。

 

一日おきにストレプトマシンの注射、週に二度の血液検査、毎日のバイタル検査、しょっちゅうレントゲン、たまにCT。午後にはリハビリ。 スケジュールはつまっているように見えても、自分でするコトはあまりなく、暇な時間はたくさんあります。

 

せっかく時間があっても、視界の真ん中にもやがあるせいで、本も読めません。入院前、家でパソコン検索したときみたいに、文字をものすごく拡大できたら読めるんだけどな。一文字7ミリとか1センチくらいなら。

 

そうか、家からヘッドルーペを持ってきてたっけ。度の違うたくさんの老眼鏡、ヘッドルーペ、虫眼鏡、色々もってきていたんだった。

 

ヘッドルーペをかけてみました。レンズの取り換えができるタイプのものだったので、拡大率の高めのもので試してみると…おおっ、これはいいかもしれない。

 

なんとか本は読めるようになりましたが、かなり疲れるのでほどほどにしないと。

 

就寝時間の午後9時が近づくと、パート先の店の仲間のことを思いました。店の閉店時間が午後9時。レジをしめて、かたずけて…病院で私が寝ようとする時間にみんな働いているんだな…負担かけてゴメンよ…ほんとに。