非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

エサンプトールの副作用、視力障害は回復傾向に

入院中の詳細な眼の検査で、視野に欠けるところがあるという結果が出ました。それが、たぶん視界の真ん中の白いもやのようなものなんでしょう。色覚にもやっぱり異常がありました。白と青ばかりが目立ち、黄色が見えない。赤はくすんで見える。

 

再検査は二週間後。少しでも回復してくれますようにと、もう願うしかありません。

 

不安なまま数日をすごし、ふとテレビを見たら、「あれ?黄色が帰ってきている?」

 

黄色が見えない私に、テレビの色調がどう見えていたかというと、大昔の定食屋のテレビが故障したのをそのまんまにしている感じ。くすんだマゼンタとグリーンの二色の感じ。

 

それが、わずかだけれど、違って見える。

 

気のせいかな、とも思いましたが、この日を境に黄色は少しずつ帰ってきてくれました。

 

よかった…黄色の次は赤色が帰ってきました。二回目の眼科の検査では、視界の欠けは改善されていませんでしたが、色だけでも正常化するならうれしいことです。

 

目の症状で頭がいっぱいだった私は、おかしな症状がもうひとつあることを思い出しました。

 

それは、足の先のしびれ。パートで立ち仕事だったから、疲れがたまっているのかぐらいにしか思っていませんでした。でも、入院して二週間にもなっても足先のしびれはそのまんま。

 

呼吸器科の先生に相談してみました。先生は私が足の指を自分で動かせることをか確認してから、

「これは、末端神経障害ですね。指先は動かせるので、感じる神経の方に問題があるということです」

「エサンプトールの副作用でしょうか?」

「おそらくそうです。神経細胞は零コンマ何ミリという単位で毎日成長します。少しずつ回復はしますよ」

 

現在、この入院から三年近くたちました。なんとなく、視力障害よりも足先の末端神経障害のほうが早く回復するような気がしていましたが、それは間違いでした。今でも足先のしびれは少し残っています。

 

視力は完全に元にもどりました。だから、入院当時のことも懐かしく思い出されます。

 

私がかすかな黄色を感じたテレビは、じつは自分のコンパートメントのものではなく、隣のおばさんのテレビでした。糖尿病の教育入院中の方で、見た目は元気、体力もあまっている感じ。ちょうどベッキーの不倫騒動の真っ最中。芸能ネタ大好きで、私に芸能ニュース解説をしてくれていたおばさん、今どうしているのかな?