血痰が出たのでまた映画
今日はしばらくぶりに血痰が出てしまいました。こういう日はあまり動かないでおとなしくしているしかありません。
また映画でも見ようかな、と、今度はprimevideoでフィルムノアールの傑作と言われている「サンセット大通り」を選択。
「往年の大女優が住むサンセット通りの大邸宅で、若い男がプールで射殺体で発見された。その真相は?」というハリウッドの内幕ものです。1950年の作品。今度は勘違いしないようにちゃんと調べました。古い映画の場合、多少の下調べは必要ですね。
モノローグが多い映画で、今どきの映画にはあまりないスタイルです。映像で理解させようとせず、さっさとモノローグで語ってしまうので、わかりやすいと言えばわかりやすい。ムードがないといえば、ムードがない。
これなら中断してお水飲んだりトイレいったりするのに抵抗ないなあ…なんて思っていたら、まるで私の心の声を聞いていたかのように、玄関でチャイムが。
出てみたら、なんとお巡りさん。住人の情報を確認しているんだそうです。去年と変わりなしということで用件はすぐすみましたが、あわててvideoを止めたのがいけなかったのか、画面がまっくらになってしまいました。
primevideoでは前にもこんなことがあったような気がします。あちこち押してみて、なんとか復活しましたが、なんだかみょうに腹がたちました。便利なものだと思いこんでいるサービスでこういうことがあると、みょうに腹がたつのはなぜなんだろう。
映画館に行く手間、レンタル店で借りて返す手間を思えばどうってことないはずなのに。消費者はこうしてどんどんワガママになっていくんでしょうか。
やだなあ、正常な消費者でいたいもんだよ…などと思いながら映画のつづきを見ました。
大女優役の演技が「怪演」でした。グロリア・スワソンというサイレント時代の大女優で、当人の人生とかぶるような設定です。
他の出演者も、サイレント時代に活躍しその後忘れ去られた俳優が多く、話題性を狙っての配役だったんでしょうね。
けっこう古い映画は見ている私でも、喜劇王のバスター・キートンが出ているのには気づけませんでした。過去の栄光にすがって生きる女優の、時間が止まったような雰囲気を漂わせるカード仲間の一人がそうだったようです。
1950年、公開当時の観客はどんな感じで見ていたんでしょうか。懐かしい?興味本位?痛々しい? 観客なんて勝手だしな。
配役に話題性と残酷さのある映画です。後でWikipediaを見ると、いろんな人にオファーしては断られたりして、この配役劇のほうが現代人にはおもしろいかもしれません。