非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

バナナを食べられる幸せ

バナナに伝染病がひろがっているそうです。好んでバナナを食べている私としては気になる話です。

たしか60年代に一度バナナは絶滅しかかったことがあります。ひとつの品種に人気が集中してその品種ばかりが栽培すると、遺伝子が同じために同じ病気に対して弱くなり被害がひろがります。

この時の反省から、以後は複数の品種を栽培するようにはまりましたが、同じ品種に人気が集中することには変わりなく、病気で勢いをなくした人気品種をときどき変えていかなければなりません。

病気のほうも品種の変化、薬剤の変化にあわせて変位をくりかえすので、いたちごっこになります。このあたり、非結核性抗酸菌症に近いと言えます。

バナナのほとんどは人工的につくられた品種なので、人間が栽培をやめたらなくなる運命だそうです。

ミツバチが行方不明になったニュースがありましたが、これも女王蜂が売買され、人気のある女王蜂ばかりが普及したために、特定の農薬に弱くなってしまったという事情がありました。

働きハチであるメスのハチが交配に参加しないので、ミツバチの遺伝子の多様性はもともと低いという特徴があります。

そこに人工交配された女王蜂バチが導入されると遺伝子の多様性はさらに低くなります。

バナナもミツバチも人気が集中するのがまずいんでしょうけど、どうしてもそうなりがちです。

困ったなあ、ハチミツも好きなんだけどな。

バナナもハチミツも食べられる今は、とりあえず幸せかな。