村上春樹の音楽エッセイ見つけたよ
村上春樹の音楽エッセイを見つけました。ジャズやクラシックについて語り、スタン・ゲッツの章もあります。
第一章を読みました。
シダー·ウォルトンという名前のジャズピアニストの話です。この人をマイナーポエットと位置づけています。
マイナーポエットとは、メジャーではなく目だたたないけれども他にない作風をもつ詩人、または詩のことです。
ひとつづきの作品の中で、一部がマイナーポエット的という言葉の使い方もします。たとえば、ロックのアルバムの中に静かでリリカルな曲がはいっているとき、これマイナーポエットと言ったりします。
シダー·ウォルトンに関しては、一曲だけではなく、すべての曲がマイナーポエットなので、とうぜん、知名度も低く、ジャズファンでもほとんどの人は知らないでしょう。
通ウケはするので大ヒットしたバンドに参加することが多く、それでも一向に知名度が上がらない、マイナーポエットの中のマイナーポエットです。
作曲も演奏もしますが、たとえばドラムソロのように退屈だとか、現代音楽のように苦痛だとか、そういうわけではありません。
むしろ、穏やかすぎてぬるい感じだそうで…たぶん、私は曲を聞いても良さがわからないんだろうなあ。
ただ、こういう作り手がいることはよく理解できます。
スタン・ゲッツのことはどう書いているのかな。読みすすめるのが楽しみ。