これが最新
やっとできました。
books and apps というサイトを以前から読んでいました。
私59歳のおばさん、非結核性抗酸菌症という病気です。最緑膿菌を二次感染させて緊急入院しました。呼吸器系障害者第1級、障害者年金1級ももらえました。
三年前までパートで働いてました。時給は最低時給の956円。
パート先は和菓子の製造販売「カステラいちばん電話は二番」というコマーシャルでお馴染みの文明堂です。その前は白洋舍。白洋舍あたりで今の病気を発病しました。
その後、中国人の経営する会社にいって2週間でクビ。だってネット通販の会社なのに社長がエクセルを使えない。ひとつのセルに雑多なすべての情報を入れてしまう
それを指摘したからクビ。
夫とは大学時代サークルで知り合いました。
当時、夫は「豚の雑誌」という黄色い表紙の雑誌を立ち上げてサークル内で売っていました。300円の雑誌を、たった300円をお金を出して買ったのは私だけ。
この雑誌をみたミリオン出版の編集者が声をかけてきました。すぐにライティングの仕事を回す話になりました
「ほしのあき」というグラビアアイドルとネットチャットができるという、大手出版の仕事です。私は電車でその中吊りポスターを見て、なんでウチは貧乏なんだろう、夫はいつのまにかGMというものになっていたというのに。なんだろ、GM ってなんだろ。
「サントリーの仕事でなっちゃんとトークできる!」という企画もありました。
テレビコマーシャルでは、アイドルがなっちゃん役を演じています。でも、基本的には清涼飲料水のペットボトルに書いてあるオレンジ色の顔がなっちゃんです。
この時、夫は言葉というものに対するこだわりを強烈に見せました。
なっちゃんは、女子高生という設定になっているが、それに沿ってセリフを書けばいいというものではない。そこで夫がひねり出したのが「おにぎり、おにぎり」というセリフ。
書き忘れましたが、夫は私と出会う前からずっと小説を書いていました。
新人賞候補に何度もなりましたが、賞はとれないという状態。それは何年も何年も続きました。
ほかに読む人がいないから私が読んで批評します。
私も時々、あまりに賞のとれなさに悲しくなり、こう口に出しました。
「あなたは書きたいんだよね。書きたいんだよね。」
書きたいに決まってる。だったら書けばいいのはわかってる。
だって、私の人生じゃない、あなたの人生だから。
わかりきったことを言ったのは、私の中の常識人が「もうやめたら?」というのを防ぐため。
両親ともに公務員家庭に育った私にはきつかったので、私はこのころお月様に誓いました。
「お月様、私はもう普通の生き方はしません。」
夫のことはこれぐらいに。時間はかなり前後します。私は夫のつてで挿絵の仕事をしていました。ミリオン出版、新人物往来社。
イラストレーターになりたくて、「イラストレーター」という雑誌のコンペに投稿。このコンペは毎回ひとりのアーティストが自分で全部の応募作を見て賞を決めるという画期的なものです。
名前だけで肝心のイラストが掲載されないという、一種
の入選を、3回数くらいとりました。
このころ、駅の構内に四谷シモン人形教室のポスターが貼ってありました。人形のアップの、それは強烈なもので、私は教室に通うことにしまどした。
人形作りはおもしろく、命が燃えるような気がしました。
立体だ!と思いました。
毎年教室の展覧会が行われ、出品
ある日、電話がかかってきて、イギリスの人が私の人形をほしいと言っているとい
マンダレイという、ヴォーカルバンドの二人組。女性のニコラコラからの注文です。自分たちをモデルにしたものを作ってほしうニコラは特に髪の色にこfだわりがあり、ピンクがかた金髪に望みでした。
もともと髪はモヘアを染めていたので注文には応じられました。
二体売れましたが、以後の注文はありませんでした。
知人に人形を見てもらったら、「男の人形のほうがよくでちゃったね」と言われました。
あああ、っと思いました。その通りでした。男の人形は基本的に売れないと言われています。フィギュアの評価はされてない時代です。
このことは、何年も後にコロリと作風が変わってハードボイルドテイストの人形を作るきっかけになりました。
もともとニコラはイメージをつかむ資料として、中原淳一の男の人形の写真をつけてきたのです。
中原淳一は雑誌それいゆの、オードリー·ヘプバーンの顔で有名な挿絵作家です。男を描くなんて私もこの時まで知らなかった。しかも、酒びたりの男の人形です。
ニコラ、どうして?
この疑問んはあっさり溶けました。ニコラはもっと夢のような美人に自分作ってほしかったんですね。私は似すぎた人形を作ってしまいました。
後にハードボイルドスタイルの人形を作るときに、モデルを作って作るというテクニックはとても役にたちましたけど。
まあ、よかったってことかな?