非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

痩せすぎて、脇で体温がうまく測れない

入院してみて、私は改めて自分の体はヘンなんだな、と思いました。まあ、病気だから、異常だから入院しているわけだけれども。それとはちょっと別の意味で。

 

まず、体温がうまく測れない。

 

毎日、朝と夜の二回、バイタルと呼ばれる検査があって、そのとき体温も測ります。体温計は脇の下にはさむタイプの電子体温計。脇にはさんで測ろうとしても、何度もエラーが出てしまう。

 

看護師さんも困り顔。

「そらりすさん、やせてらっしゃるから…もうちょっと、こう力を入れて脇が密着するようにしてくださいね。」

 

驚きました。肉がなさすぎて脇の下が密着しないなんて、そのせいでエラーが出るなんて想像もしなかった。このとき身長152センチ体重32キロ。痩せすぎの害がこんなところにあらわれるとは…

 

体温計をはさんでいるほうとは反対側の手で、ぐぐっと抑えるという技をあみだすのに、しばらくかかってしまいました。

 

驚いたことはもうひとつ。

 

それは血圧です。もともと自分が低血圧なことは知っていました。健康診断では、上が100くらい。検査員の方が首をかしげながら、二回測ってくれて、マシなほうを記録。まれに80台のことはありましたけど、たまたまそうなんだろうくらいに考えていました。

 

ところが、たまたまじゃなかった。毎日毎日、上が82下が60。

 

検査してくれる看護師さんは日によって変わりますが、どの看護師さんも

「そんなはずはない」

と言って測りなおします。でも、何回測っても同じくらい。

 

バイタル検査のあとに、眼科の検査がはいっていた時の看護師さんなんて、

「こんな血圧の患者さんを歩いて眼科病棟まで行かせるわけにはいきません!」

と言って、車椅子をとりに病室を飛び出していきました。

 

「え、いいです、毎日こうなんで大丈夫です。」と言いそびれてしまった…

 

そのうち、看護師さんも慣れてきて、

「あ、いいんだ。この人の血圧はこれでいいんだ。」

という感じにはなっていきましたが…

 

ここまで低血圧だったのかと思うと、ショックでした。確かに、朝起きてすぐには動けないから、15分くらい椅子に座ってから活動することにしていたり、急に立ち上がったりしないように気をつけてはいましたけれども。いやいや、このライフスタイルがすでに異常ではあるかも。

 

健康診断のとき、血圧が上が100くらいだったのは、その建物まで出かけるために、歩くし、緊張もしていたからなんだろうな。

 

入院中は当然安静にしているから、この血圧がホントの値なんでしょう。なんかもう、人間ばなれしてきたなあ。