非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

抗生物質といっしょに出される薬

ほとんんどのお医者さんは、抗生物質を出すとき、胃腸障害を防ぐために整腸剤もいっしょに出してくれます。胃腸薬も出してくれることが多い。

 

お医者さんの意識では、抗生物質がメイン、整腸剤や胃薬はサブなんだろうと思う。患者もなんとなくそう思っている。

 

だけど、薬を飲んだ患者の体が「抗生物質がメインなんだな、整腸剤や胃薬はサブだな」と思ってくれるわけじゃありません。どちらも外からとりこまれた薬という名の物質にすぎないので、サブがけっこうな影響力をもつことがあります。

 

私はサブの薬でけっこう苦労しました。

 

  1. お腹の調子が悪くなり、食事中も大がしたくなる→抗生物質に耐性のある整腸剤であるビオフェルミンRが途中から効かなくなったため
  2. 胃のあたりがかたまったような感じがして、ひどい食欲不振→胃腸薬のランソプラゾールが原因

 

このふたつに気づくまで、かなり時間がかかりました。他にもいろいろ薬を飲んでいるので、わかりにくかったこともあります。

 

ビオフェルミンRは、ニューキノロン系の抗生物質にはほとんど効かない。私はこのことをある薬剤師さんのブログではじめて知りました。

 

いいお薬ではあるけれど、ニューキノロン系と呼ばれる新世代の抗生物質には適用がありません。つまり、ビオフェルミンRの乳酸菌はニューキノロン系に殺されてしまうということです。ビオフェルミンRの発売後に、ニューキノロン系は出てきたらしい。じゃあ、効かなくてもしょうがないか。

 

ただし、まったく効かないというわけではありません。ここが乳酸菌というヤツのイジラシイところで、胃酸や抗生物質に殺されてしまっても、その死骸が腸にいいことをしてくれるんだそうです。

 

私の場合も、「ニューキノロン系の抗生物質ビオフェルミンR」という組み合わせで何年も問題ありませんでした。

 

参考までに、ニューキノロン系の抗生物質をいくつかあげると…

まだまだいっぱいあります。

 

ニューキノロン系のせいでビオフェルミンRが使えなくなった場合、先生方は、ミヤBMかビオスリー、ラックビーなどを出してくれます。私のおすすめは酪酸菌製剤のミヤBMです。(ミヤBMは処方薬ですが、市販薬でミヤリサンというのもあります。)

 

ランソプラゾールタケプロン)は、PPIと呼ばれる胃酸を強力に抑える胃の薬です。非結核性抗酸菌症の場合、抗生物質対策とともに、逆流性食道炎の予防として出されることも。吐き気がするほど激しくせきこむことがあるからです。

 

ランソプラゾールは私にはあいませんでした。胃が石のようにかたくなってしまってつらかった。予防的に出す薬ならPPIより効果弱めのガスターでもいいんじゃないでしょうか。

 

今は、ランソプラゾールがあわなかったことを先生に言って、ネキシウムというPPIを飲んでいます。小児にも出せる薬ということで、ランソプラゾールよりはマイルドな感じがします。

 

正直言って、呼吸器科の先生は整腸剤や胃腸薬にそんなに関心がないと思う。どうも変だと思ったら、こちらからしつこく先生に相談したほうがいい。それでもダメなら自分で調べることも必要です。私はかなり迷走しました。

 

強ミヤリサン 錠 330錠 [指定医薬部外品]

ミヤリサン