ミヤBMについて
ミヤBMは「酪酸菌」という、腸内細菌を成分とした整腸剤です。2018年1月27日付けの日経メディカルにこんな記事が出ていたのを見つけました。
整腸菌製剤:ビフィズス菌を抜き酪酸菌が首位に。1位はミヤBM/ビオスリー、2位はラックビー/ビオフェルミン
ニッケイメディカルOnlineの医師会員を対象にした調査で、整腸剤のうちもっとも処方頻度の高いもののランキングが発表されました。
第二位 ビフィズス菌製剤(ラックビー、ビオスミン、ビオフェルミン)
第三位 耐性乳酸菌製剤(エンテレノンR,ビオフェルミンR)
マイナーな整腸剤だと勝手に思っていた酪酸菌製剤が堂々の一位。ちょっとびっくり。
酪酸菌は、「芽胞」という独特のコーティング機能をもっています。芽胞のおかげで胃酸にも溶かされず、抗生物質にも殺されず、大腸まで生きて届きます。
ビオフェルミンRは、ニューキノロン系の抗生物質にはあまり効かないけど、ミヤBMはニューキノロンでもなんでも大丈夫。
しかも、そこで増殖する!ここがポイント。
乳酸菌やビフィズス菌製剤を飲むと、菌が腸でどんどん増える…そんなふうに考えていませんか?私はそう考えていました。単純に、お腹の中に種をまくような感じで理解していました。
ところがそうではないらしいのです。菌が胃酸にも抗生物質にも打ち勝ち、命からがら腸にたどりついたとしても、もともと住んでいる細菌たちとの競争に負けてしまうのです。
その点、芽胞をもつ酪酸菌はタフ。腸内に住み着いて、仲間を増やすことができます。
処方薬ならミヤBMですが、同じものが市販薬で買えます。商品名はミヤリサン。古くからある薬ですよね。
(注意 死骸になっても腸にいいことをしてくれるのが乳酸菌の特徴だから、乳酸菌製剤を飲んで意味がないわけではありません。)