漢方医にかかったこともある。その2
漢方の先生が出してくれたふたつの薬。
麦門冬湯
茯苓飲合半夏厚朴湯
それぞれ一封ずつ、朝・夕2回
飲めないということはなかったけど、効いているような、いないような…
そのうち、もともと弱いお腹の調子がさらに悪くなってきました。痩せている人には多いのですが、私はもともと「大」の回数が多い。食事をしたら、すぐトイレ。ところが、食事が終わるまで「大」が持たなくなってしまいました。二口か三口食べたくらいでもうダメ。(食事中にトイレってマナー違反なんだけれども。)
漢方のせいなの?違うような気がする。根拠はないけど。
このとき飲んでいた抗生物質はクラリスロマイシン、リファジン、グレースビットの三種類。どの抗生物質の副作用情報にも、食欲不振や下痢がはいっているので、抗生物質のせいかもしれない。
抗生物質による下痢を防ぐために整腸剤ビオフェルミンRが処方されていて、これまで効いていたように思えます。ただ、気になる情報をネットで見つけてしまいました。
ニューキノロン系の抗生物質にはビオフェルミンRは耐性がない。
グレースビットはニューキノロン系。要するに、ビオフェルミンRの乳酸菌はグレースビットに殺されちゃうってことです。私はグレースビットの前にクラビットというニューキノロン系を何年も飲んでいたけれど、ビオフェルミンRでOKでした。なぜ、今まで効いていたんだろう。
呼吸器科のT先生に相談してもいいのですが、診察日が近かったので、漢方の先生に相談することにしました。
ただ、相変わらずの「聞かれたことに答えてればいい」診察だから、「グレースビットがビオフェルミンRの適用外とネットに書いてありました!」なんてコナマイキなこと、とても言えません。先生は立ったままパソコンをじーっと睨んでいる。理工学部の教授みたいな先生の眉間で知性が渦巻いている感じ。
きっとセンセイは知識がありすぎて、いろいろ方法を考えているんだろうな。整腸剤についてもっと聞いてくれないかな。お薬手帳は渡してあるんだけどな。漢方のほうで出してくれるのかもしれない。しばらく待ってたけど、センセイの眉間で知性の渦はいつまでも渦巻いている。疲れてきたので、勇気を出してこちらから言ってみることにしました。
「あのー、整腸剤がビオフェルミンRなんですけど、これがいまひとつなのかも」
ここで先生の目がキラリと光る。
「なに?ビオフェルミンRが効いてない?」
結局、先生は整腸剤ミヤBMと、大建中湯を出してくれました。このミヤBMはとってもよくて、今でも飲み続けています。
だけど先生、目がキラリと光るの、ちょっと遅くないかい?