非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

「あなたの体は9割が細菌」読み終わりました。

「あなたの体は9割が細菌」読み終わりました。お腹の調子が悪いのを改善したくて読んだ本ですが、それとは関係なくともおもしろい本でした。

 

タイトルどおり、自分の体だと思っていた大部分が他者である細菌でしめられているというのは、驚きです。しかも、その細菌と共生関係にあるなんて。

 

今まで食べ物は胃腸で消化していていて、消化しそこなったものが便になって出てくるのかと思っていました。それは半分正しいけれど、不十分な理解のようです。人間が消化しそこなった成分は腸内細菌が消化しているんだそうです。

 

つまり、人間は消化という機能を腸内細菌にアウトソーシングしている、というわけ。

 

だから、いくらカロリー計算を熱心にやっても体重管理は成功しなかったりする。だって、腸内細菌が消化する分をカウントに入れていないから。そこには当然個人差が出てきます。腸内細菌叢の傾向によって、何をよく消化し、何を素通りさせるかが違ってくる。

 

こうして「デブ菌」「ヤセ菌」という考え方も出てくるんですね。

 

もともとカロリーの概念も、水の温度を上げる時に必要な熱量として定義されたもので、なんか19世紀的っていうか単純ではあります。それよりは「デブ菌」「ヤセ菌」のほうが進んでるような気がするけれども、デブVSヤセという対立する二元論だからなあ。これも単純すぎるかもしれない。