非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

漢方薬を効かせたかったら甘いものは控えて

漢方薬局で薬剤師さんに「砂糖や甘いものは控えてください。」と言われてなぜだろうと思っていましたが、今日検索していてその理由がわかりました。

 

漢方薬の効き方って腸内環境と関係があるんですね!特に甘いもののとりすぎによる腸内環境の悪化は大きな問題みたいです。

 

漢方薬の有効成分には大きく分けて二種類あります。ひとつはそのまま体内に吸収されるもの。この成分は、甘いものとの関係はありません。(漢方薬にも効果がはやく出るものがありますが、それは主成分がこのタイプ)

 

ふたつめは、そのままの形では体内に吸収されないもの。生薬の状態では「有効成分+糖=配糖体」という形で存在します。甘いものと関係あるのはこっち。

 

配糖体から糖が切り離されれてはじめて、有効成分が体に吸収されることになります。この糖の切り離しという大事な役割を、なんと腸内細菌の一種「資化菌」が担っているんだそうです。「資化菌」は腸内細菌の中でも少数派だそうで、私もはじめて聞きました。

 

この資化菌がうまく働けば、有効成分はしっかり吸収されて、漢方薬は「効く」ことになります。

 

ところで資化菌は、ニンゲンさまにつくそうとして糖の切り離しを行っているわけではありません。あくまで自分の栄養にしたいからそうしているだけ。腸にやってきた「有効成分+糖=配糖体」を見つけて、「やったー、糖だ!」とばかりにかぶりついているだけなのです。

 

ところが、特に普段から甘いものを食べすぎている人の腸内にはすでに糖がたくさんあります。資化菌は普段から糖に不自由していませんから、あえて配糖体から糖を奪おうとはしません。

 

すると、有効成分は糖をくっつけたまま、吸収されないまま排泄されるということになり、漢方薬は「効かない」ことに。

 

これが同じ症状の患者に同じ漢方薬を処方しても効き目がうまく出たり、出なかったりする理由のひとつだそうです。

 

漢方の効き目をはやく出したいなら、甘いものは控えたほうがいいんですね。納得しました。