ムコダインがよくないとは初耳
漢方薬局で薬剤師さんに言われたことで、気になることがまたひとつ。
「ムコダインはあまりよくありません。」
ムコダインは、去痰剤の定番中の定番、ロングセラーです。今までどのサイトを見ても副作用少なめの安心して飲める薬という評価だったのに、どうして?
ムコダインはムチン質というネトネトした化合物を切りはなして、痰を出しやすくする薬です。ムチン質はタンパク質を主成分とした長く複雑な化合物です。
次回の診察日に、薬剤師さんに質問してみるつもりですが、腸内細菌について調べているうちに「これかな?」って答えが…シロウト考えですが。
よく「腸内細菌が腸に定着する」とか、「腸内で繁殖する」とかって記述を見ますよね。でも、考えてみると具体的に腸のどこで定着したり繁殖したりするんでしょう。
ちゃんと考えたことがなかったような気がする…でも、書いてあるサイトがありましたよ。
腸とほかの器官とを隔てるの壁の部分にムチン質の層があり、腸内細菌はそこに住み着いているそうです。そこに住み着けないと、細菌は便に交じって排出されてしまいます。
え?「ムチン質」?ムコダインがちょん切ってるあのムチン?
ムコダインはムチン質を切りはなして痰を出しやすくする、ありがたい薬ではあるわけですが、考えてみれば、痰にだけ作用するはずがない…
腸壁のムチン層にも作用してもおかしくないんじゃないでしょうか。短期間飲む分には問題が出なくとも、何年も飲んじゃったらどうなのかな?
早く薬剤師さんに聞いてみたいな。今は、去痰剤は漢方にしているので、急ぐ必要はありませんが。
ムチン層に住み着ける細菌は限られていて、プロバイオティクスとして外から細菌をとり入れても、たいがいは住むことを許されず排泄されてしまうそうです。
住み着けるかどうかの基準は、まだはっきり解明されていません。今のところ「ヨソモノは住み着きにくい」ということがわかっている段階だとか。なんとなく、気の滅入る話ではありますが。