非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

非結核性抗酸菌症を免疫面から考える

 

感染と抗菌薬 Vol.21 No.1 2018: 特集:診療科別 プロが示す『抗菌薬適正使用』の理論と実践

感染と抗菌薬 Vol.21 No.1 2018: 特集:診療科別 プロが示す『抗菌薬適正使用』の理論と実践

 

 ひきつづき、この雑誌を読んでます。

「NTM(非結核性抗酸菌)症を免疫面から再考する」という記事。この記事もむずかしかったけど、まとめてみました。

 

  1. この病気の抗菌剤治療には限界があるので、抗菌剤で「菌の根絶を図る」という発想から脱してみたらどうか。
  2. この病気の在り方を、菌の働きではなく、宿主である患者の免疫に注目したい。
  3. この菌に対する宿主の免疫の対応の仕方はふたつ、「宿主応答型」と「感染型」。症状を宿主が抑え込んでいる「宿主応答型」にもっていければ、病状は安定する。

呼吸器科の先生は「菌とうまくつきあっていきましょう。」といいます。そのとおりではあるけれど、「うまくつきあっている状態」の基準ってなんなのか。たぶん、今まで患者の体感しかなかったでしょう。ここで、「宿主応答型」という基準が提案されたのは画期的ではないでしょうか。

 

この「宿主応答型」は肉芽腫というものを形成する病態で、決して健康体の人にあらわれるものではありません。まあ、病的ではあるけれども、宿主の免疫が菌となんとか折りあいをつけている状態といえます。

 

一方の「感染型」は菌と免疫が明らかに戦っている状態。空洞なんかがあるタイプ。(私はもうこの状態です。あーあ。)

 

「宿主応答型」から「感染型」に変わるとき、大きく影響を与えるのがストレスや生活の乱れ、ダイエットによる栄養不良と、この記事には書いてあります。この病気の患者に、悪化したときの状況を聞き取ったところ、約7割の患者が思い当たるふしがあると答えたとか。

 

清瀬の有名な先生に診察してもらったとき、「ストレスは関係ありますか?」と聞いて、きっぱり「関係ないですよ」と言われてしまった私。

 

うーん、ストレス関係あるじゃない。