非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

非結核性抗酸菌症を発病したとき

発病したとき

ある日、二センチくらいの血痰が出ました。

 

すぐ病院に行きたかったのですが、間の悪いことに辞めたばかりのパート先が書類をなかなか送ってこないので、保険証が手元にありません。そのころは自費で医者にかかっても、手続きすれば後で返金されるということを知らず、少しぐずぐずしてしまいました。これが一つ目の後悔。

 

ネットで近所の呼吸器科をさがして、結局保険証なしで病院に行きました。

 

そのころには血痰というより、血そのものが出てくるようになっていました。問診票を書いて出すとすぐに、古参らしき看護師さんが近づいてきて「血痰の大きさは?」と聞くので、「500円玉くらい」と答えると、看護師さんの顔色が変わりました。

 

すぐにレントゲンをとることに。とってくれる先生はTシャツ一枚になった私を見て、「特別なダイエットでもなさっているのですか?」とややのんきな発言。このとき身長152センチ体重37キロ。ダイエットなんかしませんよ、生まれつき痩せすぎなんだから。

 

レントゲンの画像は素人目にみても、異常な感じで、あちらこちらに渦巻きが見えました。

 

先生はさすがに深刻になり、「もしかしたら、結核かもしれないですよ。午後になると呼吸器の専門医がくるので、それまで家で待って出直してください。なるたけ、人に会わないように。」

 

結核…」ショックでぼんやりしながら、家まで歩きました。

 

結核だと、たぶん隔離入院とかするんだろうな。元の職場にも検査の人がいったりするんだろうか…二時間くらい家で何をしていたのか覚えていません。出直してみたら、病院ではかなりおじいちゃんの先生が診察室で待っていました。

 

「そらりすさん、大丈夫ですよ、働けなくなるような病気ではないから」

おじいちゃん先生はそう言って、非結核性抗酸菌症という、はじめて聞く病気について説明してくれました。

 

こうして、抗生物質による治療がはじまりました。治療しないで経過観察という話はまったく出なかったので、症状がはじめから悪かったのだと思います。