かかりつけ薬剤師
かかりつけ薬剤師というものがあるらしくて、調剤薬局でさかんに勧めてきます。
チラシにはだいたいこんなことが書いてあって…
- 飲み合わせのチェックをします。ひとりの薬剤師がひとりの患者さまの服薬状況等を、すべてまとめて継続的に管理。
- 24時間、ご相談に対応。
- 家に残っている薬を整理。
- 主治医や医療・介護従事者と連携してサポート。
うーん、ホントかなあ。24時間相談に対応だと薬剤師さんはおちおち寝ていられないんじゃないかな。
ブラックな働き方に加担することになるのかな?まあ、非結核性抗酸菌症の場合、急変は大量喀血くらい。そのときは救急車を呼ぶので、夜中に薬剤師さんをたたき起こすことにはならないと思うけど。
あまり何度も勧められるので、かかりつけ薬剤師、お願いしてみることにしました。そのとき担当してくれた薬剤師さんに、そんな人いないかもなと思いつつ、ひとつ条件をつけて。
「もし副作用に詳しい方がいたら、お願いしたいんですが」
「僕でどうですか!」
「え?」
これは、本当に副作用に詳しい人にたまたま当たったのかな?それとも自分を売り込みたいだけの人なのかな?なんとなく、テキトーそうな感じの30代の男性ではあります。いずれにせよ、この流れでイヤとはいえません。
お願いすることにして、書類をいくつか書いて、薬局を出ました。
その後、どういうわけか、その薬剤師さんの出勤日と私の診察日があわないらしく、しばらく別の薬剤師さんに調剤してもらいました。数か月後にやっとその薬剤師さんにあたったと思ったら、にこにこしながらアセトアミノフェンの処方を見て、
「痛み止めは効いてますか?」
私はアセトアミノフェンを痛み止めじゃなく、解熱剤として使っています。肺の病気の人で、アセトアミノフェンを痛み止めに使うケースもあるのかもしれないけど、少ないと思う。かかりつけ薬剤師を申し込むとき、どの薬がなんの目的か逐一伝えたはずなんだけどな。
私もパートで接客業をやっていたから、お客のことをそれほど憶えていられないというのはよくわかります。だから、資料でもパソコンでも見て思い出しながらやってくれて別にかまわない。
なんとなくがっかりしてしまったのは、この人が「僕はあなたのことをちゃんと憶えていますよ」という下手な芝居をして失敗したからです。ぜんぜん違う日に「誕生日おめでとう!」と言われたら、こんな気分になりそう。
頼りにならないなあ…まあ、今度副作用らしき症状がでたら、24時間相談できると思うと、少しは心丈夫ですけどね。この人なら、夜中にたたき起こしてもたぶん心は痛まないし。