目の前の患者よりもデータ優先のお医者さんが多くて、つらい
私は体が弱くて、非結核性抗酸菌症以外にもいろいろなお医者さんにかかってきたけれど、「目の前の患者よりもデータ優先」の先生って多いんですよ、残念なことに。
痩せすぎの相談をしたとき
身長・体重を言っても、先生の反応はいまひとつ。ところが先生が電卓で体脂肪率を計算したとたん、
「これは、痩せすぎだね!」
私の痩せすぎは、見た目ではっきりわかるレベルです。電卓はじかなくても、わかると思うんだけどな…
ひどい頭痛でうめきながら診察を受けたとき
心因性に見えるといわれました。(そんなに痛いはずはない、気持ちの問題でしょう、というニュアンス)。採血して、検査データを見た先生は、驚いたように、
「そらりすさん、これは痛かったでしょう!」
だから先生、痛い、痛いと言ったでしょう。患者の言うこと、信じてよ…
まず、データ、次に患者って感じなのかなあ。
子供のころかかったお医者さんは、もっと患者を見たし、さわったと思います。そっちのほうがよかった気がする。モルタル造りの小さな田舎の医院が目に浮かぶ。つい、ノスタルジアにひたってしまう。
でも、待てよ…私が子供のころって、データがそんなになかったんじゃないかな。パソコンすらなかったわけだし。データがあまりないから、見たり、さわったりするしかやりようがなかったとも言える。
データ優先主義のお医者さんが人間的にひどいヤツってわけでもないし。ほとんどの先生は、患者に治ってほしいという気持ちをまっとうに抱いていると思う。
ああ、考えていくと、どんどん歯切れが悪くなっていく。患者のシンプルな願いとしては、「患者とデータと両方見てください!」これだけなんですけどね。
非結核性抗酸菌症の場合、血液検査やレントゲンのデータと体感的な苦しさがリンクしないことがよくあるので、データ優先主義では困ってしまいます。先生によっては、データに問題がないからオッケー、診察おしまい。となることも。これはまずいです。
この病気にはデータに反映されない症状がいくつもあります。
- 咳の程度。頻度、はげしさ
- 熱のこと。何度くらい、どの程度の頻度で出ているか
- 痰の色、量
- 息切れの程度
- 体重の増減
こういった症状は、こちらから多少しつこく言わなきゃダメなんですね。「お医者さんに聞かれなかったから、言わなかった…」では、後で病状が悪化して自分が痛い目にあいます。
データ優先主義の欠点はそのうち改善されるかもしれないけど、待っていると寿命がもたないかも。患者サイドがしっかりするしかありませんね。