非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

今週のお題「2018年に買ってよかったもの」誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた

今週のお題「2018年に買ってよかったもの」

誰も教えてくれなかった「風邪」の診かた 重篤な疾患を見極める!

2012/11/7
岸田 直樹

 この本はほんとに買ってよかったです。

 

 私は非結核性抗酸菌症という呼吸器の持病をもっているので、常に咳や熱の症状があります。だから、風邪をひいたとしても、風邪なのかどうかとてもわかりにくい。

 

呼吸器科に行っても「風邪かどうかはわからない」と言われ、耳鼻科に行けば「風邪ひいてますか?」と逆に聞かれる始末。

 

この「風邪だかなんだかわからないモンダイ」って呼吸器を患う私だけ?とブツクサ言っていたら、夫が「いやー、オレもわかんないぞ」。

 

「わからないけど、なんとなくしんどいときは、パブロン飲んだりしてる。で、気がつくと毎日飲んだりしてる。」

 

まずいかもな、それは…

 

困った。もう、いいよ。自分で調べるから…とキレぎみでamazonを検索したら、あっさり見つかったのがこの本です。

 

それって本当に風邪ですか?

新進気鋭の感染症医によるスーパーレクチャー

 

 と帯にある。期待できるかも。

答えは9ページめにありました。

 

咳・鼻水・咽頭痛を同時に訴える患者さんは“風邪”である

 

 風邪の本体はウイルス。ウイルス感染の場合、複数の臓器に症状を起こすそうです。

咳は気管支より下の部分、鼻水は鼻、咽頭痛は喉に、と三か所に炎症を起こす。

 

細菌感染の場合、臓器ひとつだけに症状が出るそうで、私の場合、その臓器は肺。

 

もうひとつ引用。

 

風邪(ウイルス性上気道炎)による咽頭痛は原則「嚥下時痛」です。咽頭痛の訴えであっても「食べ物や唾を飲み込むと痛いですか?」という質問に「いいえ、痛くありません」と答える場合は要注意です。

 

嚥下時痛でなく、「咳をした時に喉が痛い」と訴える場合には「咽頭痛がある=咽喉頭の感染」としないほうが安全です。それは咳が強いだけ(むしろ気管支以下の問題)と考えるべきです。

 

この咽頭痛というのはポイントかもしれない。「風邪かな?」というとき、私は自分で喉が腫れていると思いこんでいたけど、咽頭痛はなかったから。

 

はじめに喉の痛みが出る→鼻水が出る

→喉の痛みがよくなってくる→鼻水がひどくなる

→咳がはじまる→咳がひどくなる→鼻水が治まってくる→最後に咳が治まる

 

咽頭痛・鼻水・咳の3つの症状が、この順番で出てきて、順番に治っていけば、確実に風邪と言えるということ。

 

もちろん、典型的な風邪以外についても、この本にはちゃんと書いてあります。

 

「風邪かな?」と思ってお医者さんに行くとき、咽頭痛・鼻水・咳の3つの症状を先生にきっちり伝えると、「らちのあかない感じ」をあまり味わわずにすみます。