非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

図書館いくのがやっと

図書館で借りた本を枕元においていたら、夫が背表紙を見て「また、医学関係の本借りてたのか?」

 

「え?」と思ってタイトルをみたら「血液と石鹸」。ベトナムアメリカ人の書いた文学なんだけど。確かに健康関係の本のタイトルにも思えます。

 

石鹸で肺の病気が治るならいいんだけどな…治りっこないよな…とぶつくさ言いながら、この本を返しに今日は図書館に行きました。

 

図書館への道は、犬の散歩ルートになっているようで、次から次にペット連れが現れます。犬同士で吠えあったりするのかと思いきや、わりとなごやかで、どうもペットを通じての顔見知り同士らしい。

 

だからちょっとした会話もかわされるので、歩くペースはとても遅い人たちですが、こうした人たちより私は歩くのが遅くなりました。年寄りにも当然のごとく追い越されます。病人だよなあ、この歩き方。どっから見ても病人。

 

入院していても不思議はない状態です。それなのに、なぜ入院しないのかというと、もう西洋医学でやることが大してないから。

 

私も健康なころは、入院というものに世間並みに期待していたと思います。わざわざ入院するんだから、退院したらよくなっているんだろう、と素直に思っていました。

 

入院してもさしてよくならず、かといって余命宣告されているわけでもなく、どう見ても病気の状態でそのへんを歩いている、そんなおかしな病人の存在のことなど考えてみたこともありませんでした。

 

そんなおかしな病人って私以外にもけっこういるのかもなあ、きっと。

 

南米でゾンビパウダーをかけられた人というホラー的なネタを昔テレビでみましたが、それって私みたいな状態に陥った人のことかもしれないな。

 

なんだかんだとやくたいもないことを考えながら、図書館にやっとたどりつき、新たに読む本を物色。静かな図書館に私の息切れの音だけが響く気がします。いや、それほどは響いていないのかもしれないけれども。