ミニマリズムって残酷に感じる
このあいだ、テレビで「ミニマリストたちのお部屋紹介!」という番組をやっていました。
家の中がごちゃごちゃしている私としては、ミニマリストのお部屋、ちょっと憧れます。いいなあ。お掃除楽そうだし。ホコリがたまらないから、肺にもいいかもしれない。
次々に紹介される部屋にはホントに物がありません。家具は最小限。人によってはテレビも冷蔵庫もなし。ベッドもなし。ビジネスホテルの部屋よりずっとスッカスカ。
本も本棚もなし。たしかに電子ブックがあるから、スマホかタブレットがあればそれですむかもしれません。服も自分で私服を制服化して、同じものを数着もっています。だから、朝、着るものに悩んだりする必要はなし。
ミニマリストたちは世間の基準に頼ることなく、自分の基準でいるものといらないものを厳しくより分けています。そしていらないものは思いきりよく捨てている。自分の部屋なんだから、それでなにひとつ間違っていない。
それなのに、見ていてだんだんイヤになってきました。
なにがイヤなんだろう。ミニマリズムってどうも残酷な感じがするんだけど、なぜなのかな?
このところの腸内細菌本読みまくりの結論が「生物の根本原則=多様性」ということだからかもしれません。だから、多様性に欠けるミニマリストの部屋は非生物的に見えるのかもしれません。生き物の香りがしない。
考えすぎかもな…もしかして、イヤになる理由は、ミニマリストたちが思い切りよく捨てているものの中に、私にとっての大事なものがあるという、それだけのことかもしれませんが。たとえば、紙の本に対する感傷的な執着とか。