非結核性抗酸菌症そらりす

非結核性抗酸菌症の患者の日常・投薬歴・入院歴です

弱体化しすぎるってこわいことだ

今日はいやな経験をしました。

 

10メートル歩いては息切れをおさめ、10メートル歩いては息切れをおさめ、を繰り返さないと道を歩けなくなった私。今日もそんな感じで歩道のすみで休んでいたら、私のま後ろに60代くらいのおばさんがすっくと立っています。

 

もしかしたら知的障害があるかもしれない様子のおばさんですが、もしかして立ち止まっている私を気遣ってくれたのかもしれないと思って、「あ、大丈夫です。息切れで休んでいるだけですから」といったら、

 

「じゃま」

 

と言われました。歩道はいくらでも追い抜ける広さがあり、立っているのは隅っこだし、ほかに人もあまりいません。驚いて、「息切れで休んでいるだけなんですよ、どうぞ、お先に」というと、また

 

「じゃま」

 

追い抜いていってくれればいいのに、「じゃま」「じゃま」といって離れてくれません。もう仕方がないので、道の反対側に車道をつっきって渡りました。さすがにそこまではついてこない。

 

そのおばさんは私のほうを振り返り、振り返りしながら道を歩いていきました。

 

なんなの?いったいなんなの?と心の中で叫びながら、なぜこういう目にあったのか、もう私にはわかっていました。

 

私はそのくらい弱く見えるんだ。私の体の弱体化はそこまですすんだんだ。

 

まともな体格の人間に、まともな健康状態の人に、あのおばさんは「じゃま」とは言わないでしょう。まともな健康状態なら、道のすみで休む必要もないだろうけど、スマホ見て立ち止まるくらいのことはあると思う。歩きスマホでもっとじゃまなこともあるでしょう。でも、そういう人間に、あのおばさんは「じゃま」って言うかな?

 

私が生き物として弱いから、あのおばさんは私に「じゃま」と言えたんです。もちろん、多少おかしい人ではあるけれども。だからこそ、モラルの制限を受けることなく、私にたいして容赦なかったわけです。

 

弱体化しすぎるってこわいことだ。これは、なんとかしないといけない。生き物としての危機感を強く感じてしまいました。